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139,フランス料理を食べて思う。

先日、フランス料理を頂きました。一流ホテルの料理長をされていた方ですから肉を食べない私に野菜中心に作ってぃただいた料理はとても美味しく頂きました。料理を頂きながらその料理に使われている野菜の一つ一つが小さいのですがそれぞれの処理が大切にされているのを見て、さすがだなーと思いました。料理を食べながら使われている素材を見ると多くの種類の野菜や海のものが使われているのを見て一つの料理にこれだけの材料使って作り全体の調和をとるのがフランス料理なのだと思いながら日本料理について考えました。私が思った日本料理の在り方は一つの材料を野菜の葉から根まで全てを使い、野菜の特徴を活かして何種類もの料理を作り出すという材料の持っている可能性を追求するところに日本人の思想があるように思いました。「豆腐百品」という言葉があったと思います・豆腐一つから百種の料理を作るのです。このような姿勢は他の材料についても同じだと思います。この日本人の考え方は「道」の文化に通じるものだと思います。。そして、日本には職人技があらゆる職業の中に育ちます。人間の持つ感性を磨くことをしているのです。それは自分自身を向上するためです。そうして技とともに人格も磨かれてゆきます。ここには他との競争は無いのです。あくまで自分との戦いで損得も関係ないのです。このような方々には共通して人格が優れた方になられ道徳心も備わっていますので法律も不要な人間になられるのです。日本の戦前にはこのような人が多くいたので昔の日本に来られた外国の方々が残した日本についての印象は素晴らしさを書いているのです。日本人には道徳心があったのですから西洋から伝えられた民主的な思想はほとんどもっていたのです 。近代化した今の日本には子のような伝統が失われているように思います。個人個人の人間性が良くなれば犯罪をしなくなり、自然と平和な社会になるでしょう。人を大切にするでしょう。昔の日本には親から「天知る、地知る、我知る,師知る」という言葉があって自分のことは全てが見られているから悪いことはしないように教えられていたのです。ですから昔の殆どの人は善悪正邪の分別が身についていたのです。そして日本には「ぼろは着てても心は錦とか金に心を売るな」と言って善の心を大切にしたのです。現在は悲しいことにお金目的の犯罪が増えてしまいました。個人主義は個人の幸せを優先するためにさまざまな言葉を使って社会や国を正そうとするのだろうと思います。しかし、人の心は環境に左右されるために幸せは長く続きません。法律は大切ですが犯罪をしない人間作りが大切です。根本は家庭にあります。