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151,愛を無くした現代人

人は両親から愛を注がれ大切に育てられ成長します。それは母体の中から始まります。胎児は母親の中で母親の経験したことを通してすでに自意識が創られてゆくようです。私もそれが元で自分の心がつくられたことが解りました。生まれてからも両親のもとでその言動を学ぶためによく観察して真似ます。この心の基礎を創る大事な時に現代の親の心は子供にとって善いお手本と言えるのでしょうか?今の大人を観ると欲望に明け暮れ、自分中心の感情に振り回されている方が多いように見えます。そのような大人(親も同様でしょう)を観て育つ子供はどんな人間になり、どんな社会を創るのでしょうか?人間は動物とは絶対的な違いがあります。動物は子供が自立できるようになると親子は離れ離れになってそれぞれが生きてゆきますが人間は親子の縁を死ぬまで持ち続けます。さらに縁のあった人との関りも大切にします。なぜでしょうか?動物の成長は子孫を残せるようになると成長は終わるのですが人間には無限の可能性があるために死ぬまで成長を求められるのです。精神的にも物質的にも成長するのですが本来は精神的な成長が大切なのです。物質的な成長に取り組むことはその目的に到達するための努力と達成感が精神的な成長に必要だからです。しかし、精神的な成長の目的を知らなければ人間の生まれた本当の目的には到達できません。スポーツでも最近、良く聞きますが「ハイヤーセルフ」が何なのかがを知ることが大切なのです。その先に何があるのか?私がハイヤーセルフを経験した方々を拝見して思うのは経験すると他との競争から解放されたような穏やかさを感じます。それは個我を超えた時の潜在能力に少しつながったのだと思われます。この感覚が人間の幸せに触れたのだと思うのです。このような体験は言葉では伝えられないので一人一人が努力しないと得られません。このような方が増えるとその方の周りは平和を感じられるでしょう。人が本当に優しくなれるのです。平和を言いながら相手を責める心があると平和は得られません。平和は一人一人の心の中にあります。そのような人が人が増えると平和が広がります。